ナイトワークを始めるなら!キャバクラの料金システムについて解説

キャバクラで働くなら知っておきたい料金システム

ナイトワークは、学歴・職歴関係なく努力次第で出世できて、いろんなお客さんとも出会える分、今まで知らなかった世界だからこその壁がある。

キャバクラの料金システムもその1つ。

今までキャバクラで遊んだことがなければ、複雑すぎて覚えるのが大変な部分が多いんだ。通常の飲食店ではせいぜい、小計・消費税・深夜料金くらいだろう。ただ、キャバクラとなると、システム料に指名料・延長料など、聞き慣れない言葉ばかり。

最低限のシステムを把握しておかないと、仕事が円滑に進まない上、会計のトラブルはお客さんからの信用も失ってしまう。特に夜の世界では、ぼったくりなんかも問題視されているから、お客さんの目がシビアなんだ。

そこで今回は、キャバクラの料金システムについて解説する。

細かいところはお店によっても異なるが、基本を覚えておくことで応用の理解も深まるから、しっかりと頭に入れるように。

キャバクラの基本料金「セット料金」とは

多くのキャバクラは、45分〜90分などの単位で料金が発生する「時間制」だ。

60分ワンセットが5000〜8000円のキャバクラが主で、高級キャバクラになると60分10000円を超えてくる。また、お客さんが少ないOPEN後すぐの時間帯はセット料金が安いお店もある。

セット料金とは、何も頼まなくてもかかる入場料のようなもの。文字通り、飲み放題用のハウスボトルや割りもの、おつまみ(チャームと呼ばれるお菓子)などがセットに含まれるよ。

【番外編】サービス料・クレジットカード手数料について

ほとんどのキャバクラでは、セット料金に加えてサービス料がかかる。また、クレジットカードで決済するとき手数料が発生する場合も少なくない。

まずサービス料について。

会計の10〜30%としているお店が多いが、高級キャバクラともなると40%を超える場合もある。

通常の飲食店と違い、キャバクラは当然キャバ嬢が接待する。ボーイや黒服は常にテーブルの状況に目を光らせ、いつでも対応できるよう準備している。

高級店になるほどサービスも手厚く、キャバ嬢のレベルも上がるためサービス料も高くなる傾向だ。

次に、クレジットカードの手数料についてだ。

クレジットカード決済だと10%の手数料が発生し、現金決済では発生しないケースが多い。

理由としては以下が考えられる。

  • キャバ嬢への給料の支払い用に、現金を確保したい
  • カード会社へ支払う手数料を相殺したい
  • (脱税しているお店の場合)クレジットカードの利用履歴を残したくない

カード手数料やサービス料についてお客さんから質問されることも多いはずだから、細かいところまで頭に入れておこう。

覚えておいて損なし!キャバクラの追加料金は様々!

ここまでは、あくまでも最低料金。

しっかり楽しんだお客さんは、上記以外にさまざまな追加料金がかかるだろう。

お気に入りのキャストを指名したり、ドリンクを出してあげたりすると、その都度ボーイが料金を聞かれることも少なくない。

追加料金は主に6種類あるので、それぞれ解説していく。

延長料金

1セットが終わったら、2セット目からは延長料金がかかる。

大抵の場合はセット料金に+1000〜2000円といった感じで、少し割高。

延長する方法もさまざまで、その都度延長を確認するお店か、自動延長のお店かによって変わるんだ。

特に自動延長であることを最初に伝えていないと、トラブルにつながりやすいから注意が必要だ。

指名料

指名料には「本指名料」「場内指名料」の2種類がある。

本指名とは、入店時からキャストを指名して終始接客してもらうこと。場内指名とは、フリーで出会ったキャストに対してその場で入れる指名のことだ。

本指名のほうが若干高いが、お気に入りのキャバ嬢がいるお客さんは本指名でお店に通うことになる。

ドリンク料

キャバ嬢に対して、お酒をおごってあげるのがドリンク料だ。

大体1杯1000〜2000円のことが多いかな。

キャバ嬢にとってドリンクは、フリーの席でバックを稼ぐ手段の1つだから、どのキャバ嬢にいくらのドリンクが入ったかミスするのは厳禁だ。

焼酎やウイスキーなど割りものが苦手なお客さんが、ビールやカクテルを注文するケースもある。この場合は当然キャバ嬢にバックは入らないため、混同させないよう注意しよう。

フード料金

キャバクラではお酒以外にも、簡単なフードを提供している。

市販のお菓子やおつまみであっても1品1000円以上と高額な設定のため、あまり考えずに頼んでしまい予想以上に会計が膨れ上がるトラブルも少なくない。

テーブルを豪華に演出するフルーツの盛り合わせは、ボトル1本分の値段にも相当する。

もし「こんなに頼んでない!」とお客さんに指摘されたら、フードの伝票も確認しよう。

ボトル料金

お客さんがセット料金に含まれるハウスボトル以外のお酒のボトルを入れた場合、発生するのがボトル料金だ。

ボトルには2種類ある。

シャンパンやワインのように保管できない「抜きもの」と、焼酎やウイスキーのように保管でき次回以降もそのボトルを飲む「キープボトル」だ。

焼酎やウイスキーなら5000〜8000円から、高級シャンパンやワインなら10〜100万以上と、ピンキリになっている。

キープボトルはキャバ嬢も一緒に飲めるから、手頃な価格のキープボトルを入れれば、ドリンクを都度出すより料金が抑えられるケースも多い。

同伴料金

キャバ嬢が出勤するときに、お客さんを連れてくるのが同伴だ。多くの場合、食事をしてから来店する。

同伴料金の相場は3000〜5000円ほど。もちろん一部もしくは全額がキャバ嬢のバックになるから、稼ぎたいキャバ嬢は同伴を毎日することも少なくない。

同伴は、まだ客足が少ないOPEN後の時間帯にお客さんを確約で連れて来れる点で、お店にとってもメリットが大きい。そのため、中には同伴がノルマとなっているお店もあるよ。

ちなみに、アフターといってお店の営業終了後にキャバ嬢を連れ出す場合、お店のサービスは終了しているためお店に支払う料金はかからない。アフターに来てくれたお礼として、キャバ嬢にタクシー代を渡すお客さんは多いけどね。